母乳育児ってこんなにつらいの?
母乳育児がいいって言われているけど、つらい・・・
この記事では、こんなお悩みを解決します。
管理栄養士
こんにちは、りこぴんです。
赤ちゃんを産んだら、当たり前におっぱいが出てすくすくと母乳で育つと思ったのに、実際はおっぱいでない、乳首痛い、すぐ乳腺炎になる、など大変なことだらけですよね。
実は、このような悩みは授乳方法とお母さんの日々の食事をすこし変えるだけで解決できます。
なぜなら、母乳はお母さんの血液からできているからです。
この記事では、授乳間隔と食事をベースに、楽に母乳育児を進める方法を解説します。
母乳育児は痛みやトラブルを予防すれば、親子のコミュニケーション、らくちん育児、節約とメリットばかりです。
記事を読み終えると、母乳育児・子育ての不安が少なくなりますよ。
母乳育児はつらい?授乳間隔を意識すれば楽ちん!
母乳育児をはじめたばかりのときは乳腺(母乳が作られる場所)が未熟で、母乳が詰まってしまうことがあります。これが乳首やおっぱいの痛みの原因に。
母乳が詰まらないようにするためには、こまめに授乳してあげることが大事です。
管理栄養士
こまめな授乳でトラブルを予防!
産後1時間以内に赤ちゃんにおっぱいを吸わせる
生まれたばかりの赤ちゃんでも、本能的に母乳の飲み方を知っています。ちゅっちゅと音を立てて吸ってくれる姿は本当に愛おしい。
この刺激でお母さんの母乳分泌のスイッチがONになります 。
カンガルーケア(お母さんの胸の上に裸の赤ちゃんを寝かせ、肌と肌で触れ合う)も、母乳の分泌に良い影響があります。
産後1か月間は、赤ちゃんが欲しがるたびにおっぱいを吸わせる
赤ちゃんが吸ってくれても、すぐに母乳は出ません。
出産後、3日~1週間くらいたつと、母乳が出はじめ、ゴクッゴクッと飲む音が聞こえます。
ゴクッゴクッゴクッゴクッ(うまい・・・うまい・・・!!)
生後1~2か月間は時間や量にこだわらず、赤ちゃんが欲しがるときに欲しがるだけ吸わせましょう。
だんだんと母乳分泌がよくなり、赤ちゃんの飲む量も増えてくると自然と授乳間隔もあいて、授乳のリズムができてきます。
管理栄養士
赤ちゃんの機嫌がよく、体重も増えていればおっぱいが足りている証拠だよ
慣れるまでは片方15分ずつ、両方吸わせる
不思議なことに、右と左で母乳の出方が違います。
ですが、片方だけしか吸わせないと、もう片方の母乳の出が悪くなったり、乳腺炎などのトラブルになったりします。
慣れるまでは両方の乳を吸わせるのがおすすめです。
母乳育児に慣れてきたら、今回は右、次の授乳は左、といったあげ方でもO
生後1か月を超えたら、授乳間隔の時間を決めよう
★生後3か月ごろまでは、3時間に1回授乳(1日8回)
この時期は体も小さく、一度にたくさん飲めないのでこまめに授乳しましょう。
機嫌がよく、体重も増えていればミルクを足す必要はありません。
管理栄養士
おっぱいが足りているか心配な時は、健診の時にきいてみよう
★生後6か月ごろまでは 、3時間に1回授乳(1日6~8回)
このころになると、一度に飲む母乳の量も増えてきます。
夜間は、赤ちゃんがぐっすり眠っていれば起こさず寝かせてあげましょう(おっぱいを欲しがるようなら、授乳しましょう)
★生後6か月以降は、成長に合わせて授乳回数を減らしましょう。
離乳食初期のころの授乳は、1日6~8回
離乳食中期のころの授乳は、1日6回
離乳食後期のころの授乳は、1日4回
管理栄養士
赤ちゃんの離乳食の食べ具合にあわせて、授乳の回数を減らします。
おすすめ 離乳食はいつから?離乳食初期の進め方
母乳育児中の食事は和食に!栄養満点&トラブル予防
母乳の原料はお母さんの血液です。
母乳をよく出すために、バランスの良い食事をとりましょう。
主食、主菜、副菜がそろうように食事をすると、自然と栄養バランスはよくなります。
主食(炭水化物) | 主菜(たんぱく質) | 副菜(ビタミン・ミネラル) |
ごはん、パン、芋 | 肉、魚、卵、大豆製品、乳製品 | 野菜、果物 |
日本人の食事摂取基準(厚生労働省)を参考にすると、18~49歳までの女性(運動量はふつう)の1日に必要なエネルギーは約2000kcalです。
授乳中では+350kcal増やすとよいとされています。
食事を増やさずに母乳育児を続けると、みるみる体重が減ります。
妊娠中に、体重が増えすぎてしまったお母さんは、減量につながります。
一方で、肥満ではないお母さんが十分な食事を摂らなかったり、無理なダイエットをしてしまうと、栄養が足りずに母乳が止まってしまう場合があります。
管理栄養士
必要な栄養はしっかり摂ろう!
脂質が多い洋食は、母乳育児のトラブルの原因
乳首やおっぱいが痛くなる原因は、乳腺でおっぱいが詰まってしまうことです。
脂質(肉の脂身や乳脂肪)が多すぎる食事は、血液がドロドロになり、おっぱいが詰まりやすくなってしまいます。
和食は、自然と脂質が少なくなるので母乳育児にぴったりです。
もちろん、洋食屋やケーキなどは全く食べられないわけではありません。おっぱいが詰まりやすい食事だから、気を付けよう、という意識をもって上手に食べましょう。
管理栄養士
おっぱいのコンディションと相談して、食事も楽しもう
授乳中 乳腺炎を予防する食事 2350kcalの献立
主食(炭水化物) | 主菜(たんぱく質) | 副菜(野菜・果物) | 乳製品 | |
朝 | トースト(4枚切り)1枚 バター 10g | 目玉焼き 1個 ウインナー 2個 | レタス トマト | 牛乳1杯 |
昼 | 大盛ごはん(200g) | サバの味噌煮 | けんちん汁 | フルーツヨーグルト |
おやつ | 焼き芋(1/2個) | 牛乳1杯 | ||
夜 | 大盛ごはん(200g) | 豚生姜焼き | キャベツ 小松菜の和え物 みかん |
和食を中心として食生活は、野菜も魚も食べられて、脂質の摂りすぎを予防できるのでお母さんにぴったりの食事です。
赤ちゃんの体を作るたんぱく質(肉・魚・卵)とカルシウム(乳製品・野菜)と鉄(小松菜・さつまいも・レバー・ごまなど)を特に意識して食べましょう。
子育てしながら和食を毎日作るのはたいへん。
そんなときは夕食宅配が便利だよ
母乳育児中は水分も忘れずに!1日2L!
忘れがちなのが水分です。
母乳をあげている時期は、体から大量の水分が出ていきます。
水分のしっかり摂らないと、お母さんの体の水分が減り、血液がドロドロになってしまいます。
血液がドロドロになると、母乳が詰まりやすい状態に。
水分は1日2Lを意識して飲みましょう。
管理栄養士
水分をしっかりとろう!
母乳育児はつらい?食事と授乳間隔を意識すれば楽ちん! まとめ
- 正しい姿勢でいろいろな方向から飲ませる
- 和食中心の食生活で栄養を摂り、乳腺炎も予防!
- 水分も忘れずに!1日2L!
母乳育児は、親子のコミュニケーション、赤ちゃんに最適な栄養をあげられるだけでなく、数えきれないほどメリットがあります。
慣れるまではすこし大変なこともありますが、そこを乗り越えたらとっても楽な育児法。
赤ちゃんにおっぱいをあげる幸せな時間は、お母さんだけの特権です。
可愛い赤ちゃんと、授乳時間を楽しみましょう♪
ゴクッゴクッゴクッゴクッ(うまい・・・うまい・・・!!)
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