今回は、離乳食中期の食材と与え方について解説します。離乳食初期のペースト状の食事に慣れて、次のステップに進みたい方にお勧めの記事です♪
あぐ~~~!!あぐ~~!!
(ペーストじゃ物足りない!もっと食べたいよ~~~)
離乳食中期の食材と与え方
離乳食初期に比べ、食べられる食材が増えます。与えるときのかたさは舌でつぶせるかたさです。目安は豆腐くらい。すりばちで荒くつぶしたものを与えます。中期の食事に慣れてきたら、荒つぶしからみじん切りにステップアップしましょう。
食材 | 与え方 |
おかゆ | 7倍がゆ |
食パン | 水分を加えて加熱(パン粥、フレンチトースト、ミルク入りパン粥) |
魚(白身魚、ツナ缶、しらす) | 加熱してすりつぶす(白身魚のほぐし煮、すり身の薄味煮) |
肉(ささみ、鶏ひき肉、豚ひき肉) | ささみ肉はすりつぶす 鶏ひき肉、豚ひき肉も可 |
卵 | 20分加熱する(固ゆで卵) |
牛乳 | 必ず加熱する(ミルクスープ) |
大豆製品(豆腐、納豆) | 豆腐煮、納豆のすりつぶし |
野菜(根菜) | 20分加熱して荒つぶし、またはみじん切り |
野菜(葉物) | やわらかくゆで、葉先を荒つぶし、またはみじん切り |
離乳食中期食を始める目安は?
管理栄養士
離乳食をもぐもぐごっくんできるかな?離乳食初期の食事に慣れて、ヨーグルト状の離乳食が食べられるようになったら、中期食にステップアップ!月齢は生後7か月ごろが目安だよ♪
離乳食と母乳のタイミング
離乳食中期では、1日に2回離乳食を食べます。生活リズムを作るためにも、決まった時間に食事をしましょう。この時期も栄養の主体は母乳・ミルクです。
6:00 | 母乳またはミルク |
9:00 | 離乳食+ 母乳またはミルク |
12:00 | 母乳またはミルク |
15:00 | 離乳食+ 母乳またはミルク |
18:00 | 母乳またはミルク |
21:00 | 母乳またはミルク |
初めての食材を与えるときは、万が一アレルギー反応があった場合にすぐに病院に行けるように午前中に与えましょう。
一回の食事はどれくらい?
中期食からは、炭水化物、たんぱく質、野菜・果物がそろう食事にしましょう。量はあくまでも目安です。お子さんの成長に合わせて調整しましょう。
炭水化物 | 7倍がゆ またはパン粥 | 50~80g 茶碗1/3杯 |
たんぱく質 | 魚・肉・卵・大豆製品 | 10~15g(大さじ1くらい) 刺身1切れ程度 |
野菜・果物 | にんじん・だいこん・たまねぎ・ほうれんそう・ こまつな・かぼちゃ・りんご・ばなな | 20~30g (大さじ2くらい) |
りこぴん
せっかく作った離乳食を食べてもらえないと、ショックで落ち込んだり、イライラしてしますこともあります。この時期は食材の味や舌触りに慣れることが目標ですので、舐めるだけでもOK!初めての食材を食べた時の赤ちゃんのリアクションを楽しみながら気楽に進めていきましょう♪
離乳食の味付け
中期食では、味付けは基本的に不要です。調理の際に、だし汁をつかって旨味を加えましょう。顆粒だしの素は食品添加物が入っている場合があり、塩分も多いため離乳食には不向きです。こんぶや鰹節を使っただしのとり方を紹介します。
離乳食中期食の作り方
7倍がゆ(7食分)
- 米70g(0.5合)と500mlの水を炊飯器に入れ、お粥モードで炊く。
- 鍋で作る場合は、同量の米と水を弱火で1時間煮る。(吹きこぼれに注意)
- お米の粒が残っている状態でOK。
- よく煮えて、舌とあごでつぶせるかたさにしましょう。
- 製氷トレーに一食分ずつ入れて、冷凍保存することができます
魚を使った離乳食
- 脂質の少ない魚(たら、たい、さけ、ツナ水煮缶、しらすなど)を使う
- 出汁とともに煮る
- 骨、皮をとり、細かくほぐす
- 食べにくい場合は片栗粉でとろみをつける
- 製氷トレーに一食分ずつ入れて、冷凍保存することができます
肉を使った離乳食
脂身の少ない肉を使います。ささみ→鶏ひき肉→豚ひき肉と進めます。冷凍保存OK
卵を使った離乳食
最初は固ゆで卵の黄身から与えて、慣れてきたら固ゆで卵の白身も少しずつ与えましょう。
牛乳・乳製品を使った離乳食
- 牛乳は加熱して調理に使用する
- 牛乳を飲み始めるのは1歳以降
- ヨーグルトは無糖のものを与える
- チーズは加熱して与える
大豆製品を使った離乳食
- 絹ごし豆腐に加え、木綿豆腐も食べられる
- 1センチ角くらいにきる
- 必ず加熱する
野菜を使った離乳食
- 根菜(にんじん・だいこん・たまねぎなど)は20分茹で、荒くつぶす
- 葉物(ほうれん草・白菜・小松菜・レタスなど)は柔らかくゆで、みじん切りにする
離乳食中期のまとめ
- 下でつぶせるかたさ(豆腐くらい)のものを与える
- いろいろな味や舌触りを楽しめるように食品を増やす
- 1日2回の食事のリズムをつけていく
- たんぱく質、炭水化物、野菜・果物がそろった食事にする
食材の切り方やとろみのつけ具合は、赤ちゃんの食べる様子に合わせて調整しよう!オエっとなる場合は、大きすぎたり、水分量が足りない場合があるよ。「おいしいね」「にんじんだよ」などと声をかけながら、親子で離乳食を楽しみましょう♪
コメント